読書

処女作「ルネサンスの女たち」第三部「カテリーナ・スフォルツァ」2/3辺りまで終了。



城壁の上にカテリーナが姿を現わした。裸足で髪も結わずに流したままの姿で。オルシは、城塞を出なければこの子供たちを殺す、といった。それに答えた彼女の言葉こそ、マキアヴェッリ以下、あらゆる歴史家に語り継がれた有名な文句である。やおらスカートのすそをばあっとまくったカテリーナは叫んだ。

「何たる馬鹿者よ。私はこれであと何人だって子供ぐらいつくれるのを知らないのか!」

ルネサンスの女たち 第三章 カテリーナ・スフォルツァより
カテリーナ・スフォルツァ、イコールこのシーンという構図が、この作品をはじめて読んだときから、僕の頭の中で出来上がっています。当時カテリーナ25歳。いくら武門の誉れ高いスフォルツァ家出身とはいえ、この女性はオソロシイ^^;