Storia di Roma - Indro Montanelli

 「36 使徒」まで読了。



 六四年ローマの大火ののち、ネロがキリスト教徒を大量処刑した時、この宗教の最高指導者ペテロも磔刑を宣告され、妻が刑場へ送られるのを見届けたのち、主イエスと同じ姿で死ぬのはもったいないと思って、頭を下に逆さの磔にしてほしいと願った。現在その場所にこの死刑囚の名を冠した大寺院が建っている。ヴァチカン聖ピエトロ大聖堂である。この囚人の墓が新たな精神の帝国の基礎となり、旧来の世俗の帝国をすっかり埋没させてしまうとは、だれ一人知るよしもなかったろう。

モンタネッリ ローマの歴史 35 イエスより
 というわけで、ネロ帝とヴェスパシアヌス帝の記述の間で、キリスト教の成立について触れられています。塩野さんの「ローマ人の物語」では、現在のところ(つまりIX巻までのところ)までで、ここまで詳細に触れられているところはありません。しかし、帝政末期とキリスト教の関係は切っても切り離せない関係ですから、いずれ触れられることになるでしょう。
 ちなみに、明日は10月最後の日。そして、あさってから11月です。と言うことは、新潮社のサイトで12月の新刊速報がupされます。でも、新刊速報はその月の1日ジャストにupされるのではなく、前日の夕方〜晩にupされることがほとんどです。予定通り、ローマ人の物語が12月20日刊行予定ならば、明日upされる予定の新刊速報にもその情報が載るはずで、X巻のタイトルがupされることになります。まぁ、すでにタイトルをご存知の方もいらっしゃるとは思うんですけど、僕はまだ知りません。「ローマ人の物語」のページもupされるかもしれませんから、どこまでが扱われるのかもわかるかもしれませんね。