「すべての道はローマに通ず- ローマ人の物語X」

の表紙写真が新潮社のWeb Siteにupされていました。今までの9巻とは異なり、人物の銅像が表紙になっているのではなく、「ローマ街道」が写真になっています。どこの写真なのか気になっているのですが、新刊案内に掲載されていた文章と、写真が「ローマ街道」になっていたことから、X巻は技術的な内容がほとんどなのではないかと思っています。



「全部で十五巻を予定している『ローマ人の物語』では、第一巻から第五巻までで、ギボンのいう見事な大建築を建てるまでがあつかわれ、第六巻から第十巻まででは、この大建築の完成と維持が物語られ、第十一巻から十五巻までで、部分が揺らぎ落下し始めるところから完全に崩壊するまでが物語られる予定です。

ローマ人への20の質問 質問20 なぜローマは滅亡したのか より
の「大建築の完成と維持」には、ローマの技術力があったことは確かですから、それに1巻を費やして述べられているのなら、どのような内容になっているのか楽しみになってきました。いつも、「ローマ人の物語」の新刊が出る前はワクワクするのですが、今回は別の楽しみもできました。
 もし、技術的な内容が1巻を費やして物語られるのなら、「法王庁殺人事件」で「終わりのはじめ」として書かれているマルクス・アウレリウス帝はXI巻からということになるのでしょうね。「部分が揺らぎ落下し始めるところから完全に崩壊するまで」が物語られるはじめの1巻に。
#もしそうなら、慌てて「自省録」を読まなくてもよかったのかも^^;