少し真面目なお話

ということで、ナギさんがBBSに書いて下さった、月刊現代2月号の「塩野七生が語る 国家の衰亡とリーダーの迷走」を読んだ感想です。ちょうど1つ大きな出来事が今日ありましたから。
 内容は、「迷走する帝国 - ローマ人の物語XII」が出版された後のインタビューであったことから、「迷走する帝国」と重なるところが多くありました。今回はその部分については省略して、それ以外のところを取り上げようと思います。
 まずは、去年の4月から新生活を始めたこととも関連するのですけれど、お金の使い方についてです。僕のお金の使い方は戦略的なんでしょうかね。できるだけ、これはこういうことを意図して、必要だから使うんだ! と考えて使うようにしているんですけれども、遣った後にそれがその通り実現できているか、投資以上の効果を得られているか振り返ってみることが必要じゃないかなと思っています。もうすぐ1年になりますし、Stationは投資してから半年経とうとしていますからね。まぁ、TOEICのスコアは1つの指標でしょうけれどもね。
 さて、メインに行きましょう。今回の自衛隊の先遣隊派遣が、国を守る義務や職務に直結するとは思えません。ただ、派遣についての議論を行い、実際に派遣をすることで、この国の中にある自衛隊という存在を改めて考え直すきっかけになると思います。自分が所属する国が結束していくためには何が必要かと言うことについて、国家にとっての軍事力について、テロと国家の政略の関係について考えるきっかけになると思うのです。しかしながら、派遣が決まったことを、みんなの集まる駅や喫茶店などで話題になるのをこれまで耳にしていません。これは、僕の周りに自衛隊の人が少ないことや、僕の行動範囲がそれほど広くないことに原因があるのかもしれません。ただ、この機会にこの国の自衛隊の状態について考えないということは、大きな損失なのじゃないかなと思います。現在の体制の自衛隊を続けていくのか、より活動範囲を広くしていくのかといったことについても、あまり議論を聞かないような気がするのですが、どうなのでしょうか?
 また、今回の出来事は、シビリアンとミリタリーの関係について考えるきっかけになると思います。塩野さんが常々言っておられるように、シビリアンとミリタリーの関係が疎遠になり、お互いが強調することが少なくなった後に、ミリタリーが力を増し、暴走し始めるという、太平洋戦争への道を歩んでいった、大正、昭和初期の日本のパターンは何が何でも避けないといけないと思うのです。
 今回はシビリアンである小泉首相をはじめ、現在の内閣が先遣隊の派遣を決定しました。イラクに関する一連の出来事について、首相をはじめ、派遣についての判断をした方々はどのような政略、戦略を持っているのでしょうか。アメリカの政策に追従するために、自衛隊が活躍できる範囲を広げるために、より活動できる内容を多くするために、既成事実を作るということだけでは、あまりに目先のことのみを考えた、未熟な政略、戦略であるように思います。まぁ、どのような政略、戦略であるのかは、1国民にはなかなかわからないのでしょうね