「賢帝の世紀」発売日

 今日は、塩野さんが1年に1冊出していらっしゃる「ローマ人の物語」シリーズの発売日。今年は9冊目。題して「賢帝の世紀」。主人公は、後世「五賢帝」と呼ばれることになる皇帝のうちの真ん中3人。順に、トライアヌスハドリアヌスアントニヌス・ピウス。この時代のローマ史の基本は一応頭に入っているはずなので、楽には読めると思います。ただ、メソポタミアの地誌がちょっと不安点。トライアヌスハドリアヌスの世代交代の際に、メインとなる場所だからなぁ。表紙は例のごとく、その巻で扱う主人公の顔。今までは一人だけだったのですが、今回は塩野さんも絞りきれなかったのか、3人の顔がすべて表紙になっています。今までの帯だとアントニヌス・ピウス帝が消えてしまうからでしょう、帯が変わっていました。材質と背景と。背景は表紙と同じ大理石になっていました。「はじめに」を含めて本文は何も読んでいないのですが、ざっと見てみると地図と資料の写真が増えているみたい。トライアヌスの円柱の拡大写真とハドリアヌス防壁の絵がありますね。「ローマの軍装」と題して、例のローマ市議会場にあるユリウス・カエサル銅像の写真もありますね。早く読みたい!!