-ist

 英単語の接尾辞に-istがあります。pianistやjournalistのように使われますが,手元にあるLongman Dictionary of Contemporary Englishだと,次のように定義されています。


-ist suffix
[in nouns] someone who believes in a particular religion or set of principles or ideas
[in adjectives] connected with or showing a partivular political or religious belief
[in nouns] someone who studies a particular subject, plays a particular instrument or does a particular type of work
[in adjectives] treating people unfairly because of something
[in nouns] someone who treats people unfairly because of something
Longman Dictionary of Contemporary English
 上で書いたpianistやjournalistは3番目の定義ですね。nationalistなどは名詞として使われると1番目の,形容詞として使われるときは2番目の定義になります。terroristになると3番目の意味になりますでしょうか? 1, 2番目と絡んでいることはありますが,政治的な要求を実現するために暴力的な手段を執る人間という意味になるでしょうから。

terrorist n[C]
someone who uses violence such as bombing, shooting etc to obtain political demands
Longman Dictionary of Contemporary English

 さて,ここからが本題です。塩野さんのファンのナナミスト,カエルが好きなケロリスト*1などはどの定義になるんでしょうね。無理矢理日本語にくっつけているから,こういう問いかけをするのは無駄なような気がしますが,やっぱり1番でしょうか? まず,どちらも名詞ですし,"who believes in set of ideas"が当てはまるような気がします。
 話は続きます。最近Diaryで話題にすることが多く,コンサートにも行っている村治佳織さんですが,彼女のファンを「カオリスト」と呼ぶことがあるんだそうです。発想としては,「ナナミスト」や「ケロリスト」,吉永小百合さんの「サユリスト」と同じだと思いますが,「カオリスト」って他にも聞いたことがあるような気がするんですよね。Webで調べてみると,村治さんとは違う「カオリ」さんのファンの方のことも指すことがあるようですし。「佳織スト」という表記も見かけました。でも,カタカナで「スト」だけ見ると,違う意味に取られそう…。ひらがなバージョンの「かおりスト」もあるそうですが,解決にはなっていないような気がしますし。でも,村治さんの「佳織スト」は案外多いのでしょうね。コンサートでもそれらしいと思われるような方を見かけますしね。

*1:佃の某Café & Barが起源?^^;