文庫版を買いました。
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悪名高き皇帝たち[二]: ローマ人の物語 18 (新潮文庫)
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文庫版の出だしのコインの解説を読んでいたのですが,今回は「悪名高き皇帝たち」の皇帝や時代の説明が多くて,あまりコインの説明がなかったように思います。ちょっと残念ですけれども,中の作品を読めばコインの状態は分かると言うことでしょうか?
もともとからして「悪名高き皇帝たち」というタイトル時代が,彼ら皇帝たちとは同時代人のタキトゥスを始めとするローマ時代の有識者と,評価基準ならばその延長線上に位置する近現代の西欧の歴史家たちの「採点」の借用であって,これには必ずしも同意しない私にすれば,反語的なタイトルなのである。平たく言えば,悪帝と断罪されてきたけれどホント? というわけですね。悪名高き皇帝たち[一」 − ローマ人の物語17 カバーの金貨について より
となればここはやはりバランスの問題で,賢帝と悪帝の境目は,公人と私人のバランスをいかにうまくとるかにかかっていたのかもしれない。悪名高き皇帝たち[二」 − ローマ人の物語18 カバーの金貨について より
民を主体とする政体とは,政治の素人が政治のプロに評価を下すシステム,と言えないであろうか。悪名高き皇帝たち[三」 − ローマ人の物語19 カバーの金貨について より
この文章を読んでいると,選挙のこの時期にじっくり考えることのできる素材が多いのかなと思います。
ローマ人の物語の文庫版を買うたびに,読み返さないとなぁと思いつつ,なかなか読み返せていません。今は読みたい本が4冊ありますからね。平野啓一郎さんの「葬送」の第一部と第二部なんですけれども,4冊並べるとかなりの量がありますね。時間があるときにまとめて読みたいなと思っています。
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