お出かけとして

東京へ出かけていました。今回のメインは国立劇場小劇場でやっている「仮名手本忠臣蔵」です。本当は第一部から第三部まで続けて最初から見るのが良いのでしょうけれども,そうすると,新大阪6時台の新幹線(家は5時台に出発)に乗らないといけないので,今日は2部からの観劇となりました。今日の2部はいろいろ知り合いの方と一緒に見ていました。観劇後に場面についてあれこれとお話を。2部に関しては,勘平とおかるの悲劇を軸とした展開なのですが,浄瑠璃と三味線,そして人形が演出する人間模様は時代を超えて生き残る価値のあるものだと感じました。今でも人を引きつける要素があるからこそ,続いているのだと思います。
 あとの3部,1部でも感じたことですが,「緊張と緩和」がうまく取り入れられていること,素材が人を惹きつけるものであることなどいろんな要素が絡み合ってるんじゃないかなと思います。もう少しあれこれ書くためには,いろんな作品を見るという経験がいるのかなと思います。

 2部で御一緒した方にはお別れして,そのまま3部を観劇していました。今日の夕食は,国立劇場の850円のお弁当です。その後は3部を。3部は仮名手本忠臣蔵の山場となる九段目の山科閑居の段をじっくりと観ました。当時の人々の価値観と,支配階級である武士に対して「こうあってほしい」という理想とが織り込まれた作品なのかなと思いました。人間国宝竹本住大夫浄瑠璃に引き込まれました。
 そして,明日の1部を楽しみにしつつ国立劇場を後にしてホテルに向かった1日でした。