English Journal

 今月はイタリアに旅行に行っていたこともあって,昨日からEJの7月号を始めています。EJ Podcastの今日の配信が4週目のTOEIC Chatだったということは,来週はもう8月号の予告になるというわけで,いつもよりも時間が少ないので,密度を濃くしてやらないとと思っています。ただ,EJをやり始めた頃から1年半経過していることもあって,1つの素材にこなす時間は短くなっていると思います。4月号でのリニューアルがあったので,単純な比較はできないのですけれど,感触としては6〜7割くらいの時間で,もしくは,素材によっては半分くらいの時間でこなせているのかなと思います。こういうことからも,少しは伸びていると考えてもいいのかなと思いますが。自己満足に過ぎないのかもしれません。

 イタリア旅行があったということもあり,6月号のEJについては何も書いていませんでした。簡単な内容になってしまうのですが,6月号では村上春樹さんの作品の英訳をされているJay Rubinさんのインタビューが印象深かったです。特に,

・英語でも日本語でも,自分の言葉で書くためには,練習が必要だと言うこと。
・同じものを表す言葉でも,言語によって持つ印象が異なる。「水」と"water"(イタリアに行った後だから,個人的にはこれに"acqua"が加わります)では,響きと感じが異なる。(ここでsoundとfeelという単語を使っておられます。EJでは,feelを「手触り」と訳しておられますが,どういう訳がいいのでしょうか? 「手触り」もニュアンスが伝わる適した訳語だと思いますが,まだいい訳があるような気がします。)
・翻訳は演奏と共通点がある。原曲を解釈して演奏するという行為と,原作を解釈して翻訳をするという行為と。原曲は長く残るが,演奏という解釈が古びてくるのと同様に,原作は永遠だが,翻訳は古びてしまう面があり,新しい翻訳が必要になってくる。という点で。ただ,それぞれの解釈のやり方にも自由度があり,その自由度がおもしろい。

という内容が印象に残っています。