課題図書読了

「ローマ亡き後の地中海世界(下)」を読了しました。やはり下巻は塩野さんのルネサンスものの1作ととらえた方がいいのかなと思って読みました。ローマ人の物語と,それ以前のルネサンスものの間を架ける橋として,「ローマ亡き後の地中海世界」があるのでしょうが,ローマ時代から,ルネサンス時代への橋の架け先が,地中海であり,海賊に代表される海を取り巻く世界だったのだと思います。その結果,受け手が,「海の都の物語」となり「戦記物三部作」になるのかなと思ったのが,今回の感想です。どちらかと言えば,作品の感想ではなく,塩野さんの作品をまとめてみた視点からの感想だとは思います。