読書

「神の代理人」、「アレッサンドロ六世とサヴォナローラ」、二 ― 1496年まで終了。
このアレッサンドロ六世とサヴォナローラのやり取りの辺りは、「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」の知識や、アヤコさんのサイト「わが友マキアヴェッリの世界」のマキアヴェッリの年表がある程度頭の中に入っていると、ずいぶんとわかりやすく読めますね。やっぱり、塩野作品をより一層愉しもうとすると、ある程度の前提知識は要りそうです。もっとも、塩野さんは、こう言っていらっしゃいますが。



 私は、一度読んだだけではわからないようには書いていないつもりだが、二度読むともっとよくわかるようには書いている。なにしろ、ヨーロッパのルネサンスでも古代ローマの文明でも、日本人にとっては異文明なので、学校教育の段階で下準備がなされていない。土地カンだってないだろう。それを読み進むのだから、日本や東洋の歴史物を読む場合よりも強い好奇心が求められても、しかたがないではないか。だが、これだけは言える。地図と首っ引きにして読み終わった後は、快適な眠りぐらいは保証します、と。

人びとのかたち 余暇の善用より