少し遅くなりましたが

12/1の日経新聞に掲載された「敗者の混迷」という塩野さんの文章を読みました。
タイトルからわかりますように、ローマ人の物語の第III巻「勝者の混迷」とかけた文章になっています。そして、敗者の混迷を現在の日本にかけて述べていらっしゃいます。ここでも、昨日の「今日的意義」が絡んできそうです。「海の都の物語」や「勝者の混迷」の頃は、「日本の類似のものと比較して述べるという『親切』」をする余裕があると塩野さんは思われていた一方で、この頃はそんな余裕がとてもなくなって、PLAYBOYでもあったように、一言でも言いたいと思われていらっしゃるのでしょうか? この辺りは想像かもしれませんけれども。
 この「敗者の混迷」もサイトによっては、掲示板でのネタになっていて(どのサイトか書いてもいいのでしょうけれど)、「共和制ローマと今の日本を比べるのはちょっと無理があるのではないか?」ということが出ていたりします。この辺りは、確かにそうだと思いますし、先ほどの「親切」とも関連するようなことだとは思うのですが、僕が特に気になっているのは、「日本の活力が共和制ローマと違って下向きだから、比較するのはどうか?」という意見が出ていることです。たった10年で、そこまで人々の精神が変わるのでしょうか? 確かに自信を無くしている面や、経済的な状況の悪化があると思いますが、何かをきっかけに、再び大きく変わることのできる技術等に代表されるベースはまだまだあると思っています。少し卑屈になりすぎでは? と思っています。その「大きく変わるきっかけ」が「混迷」を脱出することになるのでしょうけれど。まぁ、このようなことは、当該サイトのBBSに書いたらいいのでしょうが、記事を読んだのが今日なので^^;、このDiaryにしておきます。