Discorsi : Niccolo Machiavelli

 ニッコロ・マキアヴェッリ 政略論(ディスコルシ)読了。
 ディスコルシを通して読むことで、マキアヴェッリが考えていたことをより深く知ることができたと思います。現実に対する冷徹な認識がマキアヴェッリの思想の根底にあると考えます。僕にとっては、なるほどとすんなり受け取ることができる箇所が多かったのですが、人によっては過激すぎるだとかそこまで人間は悪くないと考えることによって、マキアヴェッリに対する様々な意見、論争が起こってきたのでしょう。どのようなスタンスで語るにせよ、作品を一通り読んで自分で考えてみることは大切だと思います。最近の僕はその訓練が不足しているようです。人の意見を読み、理解し、応用する。この応用するというのは、時と場合により実践する、批判するなど変わっていくのでしょうけれども、その作業をすることによって、何か大切な立場に立たされたときに自らができることが変わってくると思います。塩野さんがよくおっしゃられている「訓練」という課程でしょうか?