葬送 第1部 − 平野啓一郎

「葬送」第1部 三 まで読了。
 時間があったので,少しずつ読み進めています。専門書と違って小説では読み進めておかないと内容を忘れてしまうかもしれませんからね。



 過去の日記を読むということは,そこに書かれた文字によって嘗ての自分を理解するというよりも,それに導かれて一時的に嘗ての自分に立ち返ることなのかもしれない。嘗ての自分になるというのならば,一切を,言葉に表れなかったことまでをも知り得る筈である。

平野啓一郎 − 葬送 第一部 三 より