今日の出来事に対して

 1つのスタンス。



 宗教を信ずるか信じないかは、所詮は個人の問題である。ただし、信ずるものの多い共同体を率いていく立場にある者となると、個人の信条に忠実であればよいということにはならない。

ハンニバル戦記−ローマ人の物語II 第一章 第一次ポエニ戦役より


 人間とは、百パーセント理性的であることはできず、かといって、百パーセント非理性的な存在でもないと考えていたからである。だからこそ両者の均衡をとることが重要で、バランス感覚の必要性への認識もここに生れる。

ユリウス・カエサル - ルビコン以前−ローマ人の物語V 第七章 「三月十五日」 三月十五日より