最近は

基礎体力を試されているような場面が多いです。体力といっても,文字どおりの体力ではなく,技術者としての基盤というような意味ですが。でも,ボールはいろんなところから飛んできます。数学的なこともあれば,化学的なこと,物理的なことでも,メインフィールドの電気もあれば,熱学的なことも。やっぱり基礎は大切ということでしょうか?
 技術者といっても,それぞれに専門分野が異なります。それでも,ある程度の共通点はあるわけで,基礎的な素養が試される場面に遭遇することがよくあります。技術系と自負している以上,わからないと逃げることはあまりできないわけで,即答したり,過去の知識を引っ張り出したり,わからないときは調べてフォローをするということをするわけです。技術士倫理要綱では,

技術士は,つねに専門技術の向上に努め,技術的良心に基づいて行動する。また,事故の専門外の業務あるいは確信のない業務にはたずさわらない。」

とありますが,なかなかそういうわけには行きませんし,他の分野への興味を失ってしまうことは,技術者としての成長を止めることだと考えます。異なる分野の知識を加えることで,自分のメインフィールドに活用し,発展を図ると言うことは,往々にしてあるわけです。ただ,ここにある「業務」という言葉の指す領域が,どの程度までなのかにもよるのでしょうけれども。やっぱり「業務」という言葉は,報酬を得るということにかかわってくるのでしょうか。