本の読み方 スロー・リーディングの実践 − 平野啓一郎

 読了しました。どんな無いようかなと思って,読み進めていったのですが,一言で言うと,「僕がこれまでにとってきたスタンスとほとんど変わらない」と言うことになると思います。どちらかというと,何度か読み返して,本の内容を咀嚼して読み進めていくというようなスタイルを取っていますから。まして,本を読んだあとに,その内容をBlogで書いて,書くだけに留まらず,Webであれこれ話をできるような場まで作ったと言うことは,この本の「スロー・リーディング」に通じるところが多くあるんじゃないかなと思います。このスタイルを続けている人が他にもいる,そして,続けていくことで得られることについて再確認できたという意味で,いい読書だったと思います。これからも続けていきましょう。
 それにしても,国語の試験の話は「ハッ」とするところがありましたね。中高時代に気がついていれば,国語の成績は変わったんじゃないかなと思います。この国語の試験の一節に出会えただけでも,本の720円の価値はあると思うんですけれどもね。どうでしょうか?