Storia di Roma - Indro Montanelli

モンタネッリの「ローマの歴史」を読み始めました。「何で今までそれを読んでへんかってん」という突っ込みが入ること間違いなしの本です。同じモンタネッリの「ルネサンスの歴史(上)(下)」(原著作は「黄金世紀のイタリア」と「反宗教改革のイタリア」)は何年か前に読んだんですけどね。つまり、ルネサンスに関しては、この教科書的な位置付けにある本を読んだ上でPageをupしましたが、ローマについては当てはまりません。まずいなぁ、と思うところがあれば書き直すことにして、とりあえずは読みすすめることにします。



 ローマの歴史が偉大なのは、それが私たちとは違った人びとによって作られたからではなく、私たちと同じような人びとによって作られたからだ。かれらのどこにも超自然的なところはなかった。もし超自然的なところがあったとすれば、私たちはかれらを尊敬などしなくとも良いはずである。

…中略…


 かれらに対してなされ得る最大のあやまちは、かれらの人間的真実を、あたかもそれがかれらを矮小化でもするかのように、目をつぶって見ないふりをすることであると思う。とんでもないあやまちである。ローマがローマであるのは、その歴史上のヒーローたちが過誤や愚行をおかさなかったからではなく、かれらの過誤や愚行が、時にはかなりひどいものであったとしても、ローマの覇権をゆるがすことができなかったからである。

モンタネッリ ローマの歴史 序より