古代ローマと21世紀日本のインフラ

 昨日と今日の日経に掲載されたものを読みました。ベースとなっていたのは、「すべての道はローマに通ず - ローマ人の物語X」でしたので、これを読んでいると座談会をスムーズに読めたのではないかなと思います。X巻の内容と重なるところも多かったのですが、現在の日本の状況との比較の部分はローマ人の物語ではあまり触れられていないので興味深かったと思います。先日のPlayboyのインタビューと同じで、「公」と「私」がキーワードになっていました。「官」と「民」ではないと言う塩野さんのご意見は切実なものなのでしょう。現代と2千年前を比較するのはずいぶん荒っぽい面もあるのでしょうが、インフラに対する基本的な姿勢、思想の意味や位置付け、重要性は時代が経っても変わらないのでしょう。現代の状況をまじえた議論から、改めて認識できたと思います。