久しぶりに

塩野さんネタについて書こうと思います。毎月連載されている文藝春秋での「日本人へ」を読んでの感想です。
 内容は現在刊行されているものなので、詳しくは書きません。ただ、ローマの街角からの「最後に」でも触れられていた内容がベースとなっています。「法律」と「律法」では漢字の順序が違うだけなのに、意味が大きく異なってくるということはずいぶん示唆に富んでいると思います。法に人間を合わせるのか、人間に法を合わせるのか。後者は人間という言葉に時代や状況という意味も含まれているのでは? と僕は思っているのですがどうでしょう? また、憲法に対する考え方も、「ローマの街角から」のときのようなメモ書きとは異なり、しっかりとした構成の文章になっていたので、塩野さんの考えをよく知ることのできるものだったと思います。ただ、第9条ではなく第96条というのはどれくらい受け入れられるのかなと考えてしまいました。文章の最初から主張されていることを理解されれば、受け入れられるケースもあるのでしょうが、今の日本の現状では、なかなか難しいんじゃないかなと思うんですけれども、いかがでしょうか?