黒部の太陽 - 木本正次

読了しました。

 黒部は大学4回生の頃に行ったことがあります。ちょうどこのDiaryをはじめる直前くらいですね。その時は設備の大きさに驚くとともに,その設備を作った人間について考えてみたのですが,そのあとプロジェクトXを見たり,黒部の太陽の映画を見たり,そして今回の小説を読んだりすると,その度に、学生時代に考えていた以上に黒四の工事がいかに大変であったかということを痛感させられます。
 そして時代の要請に応え,それを完遂する使命感があってこそ達成されたプロジェクトであるということを読みながら考えました。また,黒部以降の技術が発展していることもこの作品を通じて考えることになったと思います。
 単なる昔の出来事以上の意味を持つ作品だと思うのは僕だけでしょうか? 秘境の黒部を観光スポットにするきっかけになったという意味づけについて考えてみても面白そうですね。