チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 第1章 緋衣まで読了しました。
チェーザレ・ボルジアはユリウス・カエサルとは違って,ルネサンス期を若さで駆け抜けて,イタリアを改革しようとしたと言う印象があるのですが,31歳で亡くなったという生涯について考えると,今の僕とほとんど変わらないなぁと思ってしまいます。この本をはじめて手に取ったのは大学1回生の18歳のとき,そして,物語はチェーザレが16歳のときから始まるので,僕がはじめてこの本を手にしたときと年齢は変わらないのですが,月日が10年近く経って,僕はこの作品の後半の年齢にさしかかりました。この10年間のチェーザレの足跡と,僕の足跡と…,立場の違いはありますが,いろんなことを考えてしまいますね。