合格証書が届きました

 というわけで,英検1級の合格証書が届きました。まずは一安心です。これは無くさないようにしないとなぁ。
 2次試験の結果も書いてありました。

点数 77/100(合格点60点)
Short Speech 24/30 (80%) : 2分間スピーチの評価
Interaction 27/30 (90%) : 質疑応答の評価
Grammar and Vocabulary 14/20 (70%) : 面接試験中の語彙・文法の評価
Pronunciation 12/20 (60%) : 面接試験中の発音・アクセント・イントネーション

【総評】
・スピーチ,Q&Aでは,英語で話をしていて,「これを言いたいけれども言えない」ということはあまりありませんでした。トピックの選択と言う観点では,間違っていなかったと思います。
・ただ,スピーチとQ&Aでの論理の一貫性というような観点から考えると,あの対応で良かったのか? と言う疑問があります。短時間での対応が要求されるとは言え,そういう観点での配慮がたらなかったのは気になるところです。 ただ,9割点数がもらえているので,あまり気にしなくてもいいのかもしれません。とにかく,質問に対して答えを話し,会話を継続することが大切なのだと思います。
・会場には集合時間より45分程度早く行って正解だったと思っています。待ち時間という意味では,後から来た人と大きく変わらないと思いますが,事前に待つ方が,見ることのできる資料が限られているというような制限がないという意味で,受付前に時間を潰したという方が良かったと思います。

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日時:2011年2月20日(日) 9:15集合(時間厳守)

 試験会場がなじみのあるところなので,移動時間も簡単に推測できますし,場所もほとんど迷わずにたどり着きました。会場の受付時間だけ先に確認をして,近所のStarbucksで時間を潰してから,受付に行こうという作戦を立てました。

8:15
 試験会場近くのStarbucksの横を通る。日曜日なので,朝のこの時間はまだ開店していない…。うーん,ここで時間を潰すのはやめて,他の作戦で行こうと開き直る。

8:20
 試験会場着。建物の中には入れるようになっていたので建物の中へ。英検1級の受付は8Fという案内が出ていたので8Fへ。8Fに行くと,受付や試験会場の準備中(集合時間1時間弱前なので,それも当然かと)。エレベータを出ると,受付準備中の係員の女性の方から,
「おはようございます。受付は8:40からです。」
と教えて頂きました。この辺りで待っていても良いとのことだったので,Starbucksが閉まっていたこともあり,8:40まで,トイレに行ったり,Evernoteに入れておいた過去の面接試験のトピックを見たりして最後の準備。

8:40
 受付開始。待っていたのは5名程度で,僕は2番目に受付。受付が終わると,首からぶら下げて,携帯電話を入れる袋を手渡されて,控室に通されます。控室では,受付順に座ります(そして,座った順番に,面接試験会場に通されます)。
 控室には,マークシート2枚と受験の心得(という試験の注意事項の記載,進め方の解説)が置いてあります。2枚のマークシートは全く同一のものです。これは試験官が2名おり,どちらにも同じシートが渡されるため。受験番号や氏名などを記入します。そして,携帯電話の電源を切って,受付で渡された袋に入れて封をします。試験終了まで,携帯電話は触れません。私は行かなかったのですが,もし,お手洗いに行く場合は,その袋を係員の人に預けてからでないと行けません。

9:15
 控室から面接会場への移動がはじまりました。最初は僕を含めた,8名程度が呼ばれました。今回の試験場では,面接を実施する教室が5つあり,それぞれの教室の前に置いてある待機用の椅子に着席するように指示されます。僕は2つ目の教室の1番前に待機。 待っていると教室の中から女性(タイムキーパー)が出てきて,事前に記入したマークシートと受験票の確認がありました。

9:30
 入室するように指示がありました。ここから試験開始です。
 入室すると,日本人男性1名とネイティブの男性1名,タイムキーパーの女性が1名,合計3名が座っています。手前側には裏向けに置かれた緑の紙が置かれた机と,椅子が2つあります。
"Good Morning"と挨拶をすると,日本人の面接官から,
「紙のある席の前に座ってください。荷物は横の席に置いてください」
と言われたので,指示通りに。

【Warming up】
 着席すると,試験官2名が自己紹介をされました。その後,私の自己紹介をするように促されたので,自己紹介を。
・私は電気屋さんです。
・この辺にはなじみがある。
と言うような話をしていると,タイムキーパーの人がセッティングしていた1分のタイマーがなりました。

【Topic Check】
 日本人の面接官から,裏向きにして前に置いてある緑の紙を表向きにして,5つのトピックから1つを選び,スピーチの準備を1分間でするように指示されました。今回のトピックは…,

1. 学校で(何かを)義務化するべきかどうか(と言うような話題)
2. 性(Gender)の平等化がどうこうと言う話題
3. 国際社会では軍事力を持っていることは必要か。
4. 農業は産業化されすぎているか?
5. 広告はネガティブだということに賛成か反対か?

 迷わずに4番を選択することにする。5つをざっと見たときに,3か4かと思い,3番でも話せそうだったのですが,Q&Aで政治的な話になったときにどこまで対応できるかわからなかったので。残りの時間で,スピーチで何を話すか考えると,タイムキーパーのストップウオッチが鳴りました。

【Speech (Abstract)】
Introduction
 農業はより産業化するべきです。理由はいくつかあるが,今回はそのうちの2つを話します。
Body 1
 これから人口が爆発的に増加すると言われている。それだけの人口を世界が養うためには,農業はより効率化するべきであり,産業化はそのためにも必要。
Body 2
 より安価に経済性を追求するためにも農業の産業化は進めるべき。安価に食料が入手できるし,産業化が進めば,世界の各地で多種類の食べ物が入手できる。
Conclusion
 上記2つの理由から,農業はより産業化するべきだと考える。

 スピーチは2分以内に収まっていた様子。でも,1分程度の短いものではなかったと思うので,ちょうどいい感じだったのか? この辺りの時間の感覚はよくわかりません。 ただ,8割もらえているので,特に問題はなかった模様。5段階で4と言う評価を,面接官が2人ともつけたのは,Body 2の理由が少し弱かったからか…。

【Q&A (Abstract)】
Q. (日本人面接官)食品の安全基準に関してどう思うか?(というような質問)
A. まだ十分ではないように思う。食品の安全性に関しては,いろいろ新聞記事などを見たりする。至近では,中国のギョウザの事件などもあり,より安全基準に関しては注意する必要があるだろう。 (と答えたのですが,これはスピーチトピックの農業というより,食品産業の答えなので,このQに対するAとしては,良くなかったのかも)

Q. (ネイティブ面接官)日本人の食の傾向は,米食からパン食へとシフトしていると思うか?
A. シフトしていると思う。若い人はパン食を食べる機会が増えていると思う。ただ,米食からパン食に完全に移行しているわけではなく,少しずつ変わっているだけ。完全に移行することは今後もないだろう。

Q. (日本人面接官)遺伝子操作をした動物に関してはどう思うか?
A. 長期的な安全性に関する検証が不十分なので,まだ推し進めるべきではないと思う。(と答えたのですが,Speechで,農業の産業化は進めるべきという話をしたので,この答えは良くなかったのかも)

Q. (ネイティブ面接官)日本の農業はすでに産業化していると思うか?
A. ある程度産業化していると思う。限られた国土で生産性を上げているという観点からも,産業化できていると思う。(これも後から考えると,アメリカの大量生産と比較する必要があったのか?)

Q. (日本人面接官)スピーチの中で人口増加という話があったが,人口増加が与える影響に何があるか?
A. アフリカ,東南アジア諸国の人口増加が気になる。スピーチでも話した食糧問題に加え,経済的な貧困の拡大などが人口増加により進むことが懸念される。

 この5つ目の質問の最中に,タイムキーパーのストップウオッチが鳴りました。大体質問は3, 4つと聞いていたので,5つ目に入ったことで,スピーチが短かったか,Q&Aを簡潔に答えすぎたのかという不安がありました。 ただ,9割(面接官のうち片方が5段階で5の評価,もう1人が4の評価)もらえているので,ピント外れの対応ではなかったのだと思います。とにかく,質問に対して答えを話し,会話を継続することが大切なのだと思います。

あとは終わりの挨拶をして,部屋を出ました。