イタリア共産党讃歌

を読み始めました。11/24のDiaryにはローマ人の物語IX巻とX巻を読み終わったあと、これを読むと書いたのですが、「すべての道はローマに通ず - ローマ人の物語X」が21日発売から25日発売になったので、先にこっちを読むことにしました。
 この本は書店では手に入らなかったのですけれど、とある方から古本屋で見つけたというメイルを頂き、よろしければ送りますがと言って頂けたので、早速送って頂いたのでした。どなたに送っていただいたかはupまでのお楽しみということで、とりあえずは秘密にしておきましょう^^;
#11/24にも書いたように、これは秘密にしている人間が楽しんでいるわけです^^; まぁ、BBSを見ればどなたかお分かりになる方も多いと思いますけどね。本当は前一文字だけを伏字にして、残り二文字を書いても、誰だか特定されないからこれで行こうと思ったのですが、ひらがなの方とカタカナの方のお2人ですから、どちらで書くかでわかってしまうんですよね。ってほとんど答えを書いているようなものかなぁ^^;
 現時点では、「世紀の詐欺? イタリア共産党の現路線」の途中まで読了。
 この本を読み始めて何にビックリしたって、「はじめに」を読んで、ヤラレタと思ってしまいましたね。こういう風に思ったのは、僕だけなのでしょうか?



 この一冊は、イタリア共産党の案内書でもなく、また"歴史的妥協"の解説書でもない、はなはだ不真面目な反共主義者による、イタリア共産党への"賛歌"である。
 しかも、政治はその国の国民性を最もよく示していると信じている著者は、著者自身の持つイデオロギーなどとは無関係に、政治現象に子供じみた好奇心を燃やす癖があるために、この一冊に書かれていることが、日本の総合雑誌に目白押しに並んでいる高尚な政治論文とも、また、大新聞紙上に報道される散弾風の記事ともちがい、ゴシップ記事的な話で終始したとしても、お許しいただきたいと思う。
 しかし、この著者の不まじめな方法とて、無理にでも大義名分なるものを探すとなると、現象を正しく理解するにはデテールをひとつひとつ押さえていくことこそ大切なのです、とならないでもないから、愉快である。

イタリア共産党讃歌 はじめに より
 「デテールをひとつひとつ押さえていくことこそ大切なのです」とあるところは、「ハンニバル戦記」の「読者へ」に書かれている文章と共通するところがあります。
 この作品は、位置付けから言うと、「イタリアだより - 君知るや南の国」に続いて書かれた、イタリアの政治を扱ったエッセイになります。まだ、作品を読了していない段階で、こういうことを書くのはあまりよくないかもしれませんが。「イタリアだより」のすぐ後に書かれたことから、初期の頃のエッセイになります。僕が塩野さんの作品のひとつの節目であると思っている、「海の都の物語」よりも前の作品になります。とここまで書いてきて、作品紹介をupしているような気分になってきました。読了していないのに、これはアブナイです。まぁ、この文章のある程度の部分がそのまま活かされることになると思いますが。