Res Gestae Populi Romani XIII - DE ULTIMIS LABORIBUS

「最後の努力 - ローマ人の物語XIII」読了しました。

 ローマが危機を乗り越えるために大きな舵を切り、その舵を切ることで向いた方向が中世への路であったという位置付けを興味深く読みました。向いた方向により、指導者は「ローマ人」となくなり、残された「ローマ人」がどのようなことになるのか? ヨーロッパ世界はどのように中世への道を歩むのか。残り2巻の「ローマ人の物語」はこれまでとはちがった内容になるのでしょうけれど、それだけに楽しみになってきました。キリスト教というテーマがローマを物語るに当たって、いよいよ大きなものとなってきました。これまでのルネサンスを扱った作品と絡んでくる部分も多いと思います。
 XV巻のことになるのでしょうけれども、塩野さんの描くアッティラも楽しみです。

 そうそう、僕が買ったXIII巻には、いつも入っている「読者カード」がなかったんですけれども、たまたまどこかで落としたのかな?