イタリア旅行記(3日目 - ローマ2日目)

 この日は昨日お休みだった,ヴァチカン美術館とシスティーナ礼拝堂へ。昨日休みだったということもあってか,入場するまでに2時間程度待ってしまいました。影を選びながら待ったのですが,6月のローマはずいぶん暑くなっていました。並んでいると,前からおっさんが水を売りに来るし,スカーフを売りにお姉さんは来るし,2人組の少年は楽器とともに歌い出すし…。こういうのがイタリアらしいのかもしれません。ただ,注意しないとスリにやられそうなので,ずっと警戒はしていました。
 中に入ってもあれこれ見ています。ローマ人の彫像を見ながら,あれはダレで,これはダレだと。前提知識があって作品を見ると,やっぱり収穫も多いなと思いました。それと同時に,もっとあれこれ知りたいことが出てきます。「なぜ?」からはじまったルネサンス(というのは乱暴な言い方ですが),この考え方は作品を見る人間にも「なぜ」と考えさせるきっかけになるようです。
 ボルジアの間でもあれこれと話を。チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷では…というような話をする新婚旅行のカップルってそんなにいないでしょう。
 システィーナ礼拝堂最後の審判を含めた諸作品と,ラオコーンの彫像,アテネの学堂と3つを挙げるだけでも,有名どころが並びますからね。

 ここを見てからは,少しローマのお散歩ということで,サンタンジェロ橋を渡って,テヴェレ川沿いに,アラ・パチスまで。事前に聞いていた通り,祭壇全体を囲む建物ができており,アラ・パチスは修復作業中でした。今は無料で入れますが,入口と出口が分かれていたので,将来的には入場料が必要になるのかもしれません。祭壇を見ていると,
「これがアウグストゥスで,これがアグリッパ,これがティベリウス
などとわかるのですが,詳細は「パクス・ロマーナ - ローマ人の物語VI」を片手に見る方がわかったのかなと思っています。
 アラ・パチスのあとは,アウグストゥス帝廟を見ながら,マルクス・アウレリウスの円柱を。ここでやたらと警察官を見ました。ローマの街って警察官が多いなぁと思っていたのですが,その理由はホテルに帰ると明らかになりました。
 そこからパンテオンを見て,ナヴォーナ広場を見てから,夕食を摂ってホテルに戻っています。

 ホテルに戻ると旅行会社からメッセージが,なんでも「ブッシュ大統領がローマを訪れるので,今日の夜,明日1日,あさってまでかけてローマの交通に規制がかかる」という内容でした。明日は朝8:30にテルミニ駅を出て,フィレンツェに向かうユーロ・スターに乗ることと,ホテルがテルミニ駅のそばだったので,この規制には引っかからなかったのですが,1日ローマの訪問日が遅くなっていると,大変なことになっているなぁと思った連絡でした。

 ホテルに戻って,MacBookをさわると,どうも調子がおかしい…。デジカメのデータをうまく読まないし,メールもなんだか…,思い当たるのは日本で入れたFileVaultということで,この旅行中にMacBookを使えるようにして,最低限デジカメが盗まれても,カメラのデータは保存したいと言うことで,FileVaultの機能を切って,データコピーだけ使えるようにしました。MacBookの環境再構築は日本に戻ってからの仕事となったのでした。