イタリア旅行記(6日目 - ヴェネツィア初日)

 この日はローマからフィレンツェへ向かったときと同じように,朝の8:30頃から(厳密には8:36から)フィレンツェサンタ・マリア・ノヴェッラ駅からヴェネツィアのサンタ・ルチア駅までユーロスターに乗って移動です。ユーロ・スターも2回目なので,前回よりもスムーズに乗ることができたかなと思います。まぁ,僕たちが乗った車両のドアが前後とも,ボタンを押しても開かなくなるというトラブルはありましたが,これはスーツケースが盗まれにくくなるとポジティブに考えることにしました。
 ヴェネツィアのホテルはラ・フェニーチェ劇場の近くでした。駅からはヴァポレット(水上バス)に乗って移動しないといけません。事前には,駅で1日券と3日券があると聞いていたのですが,6月にヴェネツィアに行くと,25ユーロで48時間券を売っていました。滞在は2日間の予定なので,この48時間券を買っています。
 ヴァポレットでカナル・グランデを移動しながら,ヴェネツィア独特の街並みと建物を眺めていました。ポンテ・リアルトが近づいてくると,ヴェネツィアに来たという印象がやっぱり強くなりますね。
 サン・マルコの船着き場で降りて,フェニーチェ劇場そばのホテルへ。ここのホテルには13時頃に着いたのですが,タイミングよく部屋を使うことができました。部屋に荷物をまとめてヴェネツィアの街へ。まずはホテルそばのお店でお昼を食べました。僕はお店の人のお薦めのほうれん草を使ったパスタを。相方はイカスミのパスタを食べていました。ここもなかなか美味しかったのですが,お値段は共和国価格ですねぇ。
 お昼の後は,サン・マルコ広場をぐるりと。ここは鳩がたくさんいました。えさをあげる人が多いのでしょうか? 昔から鳩は多かったのでしょうか? 鳩の話はあんまり聞いたことはなかったんですけれども…。
 サン・マルコ広場に着くと,やっぱり高いところが好きなので,サン・マルコの鐘楼に登りました。ここはエレベータがあるので,相方と一緒に登っています。ヴェネツィアなので当たり前なのですけれど,ローマやフィレンツェと違って,海とカナル・グランデを中心とした街並みは独特ですね。ただ,その独特な中でも,イタリアという石と煉瓦の文化の共通点はあるように感じました。
 その後はサン・マルコ大聖堂とパラッツォ・ドゥカーレへ。サン・マルコ大聖堂では,各国の年齢バラバラのカップルが4組くらいいたので,お互いに記念写真の取り合いを。こういうことができるのは旅の楽しみですね。スリなどを気にしてこういうことが簡単にできていないという街の状態はやっぱり残念だなと思います。
 パラッツォ・ドゥカーレでは,歴代の元首の絵など,事前に聴いたことのある場所もチェックしています。きちんと共和国国会議場のマリーノ・ファリエルの肖像が黒幕で描いてあるのも見ました。相方が十人委員会の議場に入ってすぐにそれに気がついたのも,僕たちらしいのかなと思います。ため息の橋でも,あれこれ話を。ああいう精神的なプレッシャーがあるということも,多くの面でプラス,マイナス両方向の影響があるのでしょう。最近はこういう精神的なプレッシャーは隠す傾向にあるのでしょうか? それがいいのかどうかは…。

 夜はホテルのそばのVino Vinoというワインバーに行きました。ここで薦めてもらった白ワインを美味しく頂いています。店全体の雰囲気もよく,ここもまた行ってみたいお店です。