イタリア旅行記(7日目 - ヴェネツィア2日目)

 この日は朝から船舶史博物館へ。海の都のヴェネツィアですから,これまでのヴェネツィアの船や現代のイタリア海軍の船の展示がありました。ヴェネツィアが海外に持っていた基地の模型やガレー線の模型,イタリアの海の国旗など,見ているとあれこれ話ができる楽しい博物館だったと思います。ただ,外国の方はたくさん見たのですが,ここでは日本人は誰も見ませんでした。落ち着いて見ることができたのでよかったとは思いますが,やっぱりマイナーなスポットなのでしょうか? でも,元首が乗る船だったブチンドーロの模型や海との結婚式の描写とか楽しめるネタは多いと思うんですけれど。前提知識は必要かもしれませんけれどもね。
 ここでお昼過ぎまで楽しんだ後は,すこし北の方に向かいました。ここにイギリス海軍の施設があるのですが,そこのすぐそばのBarでは美味しい昼を摂ることができました。相方はピッツァを,僕は生ハムのハンバーガーを頼んだのですが,これが正解でした。注文をすれば,その場で焼いてくれるのですが,この焼き加減が良く,より美味しく食べられたのかなと思います。
 その後はアカデミア美術館へ。ここでも,キリスト教関係の美術品をはじめ,ヴェネツィアはの作品を数多く見ることができました。こういう風に体系的にまとめられているところも大切だなと思います。

 ただ,今回のヴェネツィアで思ったことは,塩野さんの作品の影響からか,ヴェネツィアは宗教の影響が少ないところという印象があったのですけれど,パラッツォ・ドゥカーレといい,アカデミアといい,キリスト教関連の作品が多いことにびっくりしました。作品はキリスト教のものが多いけれど実態は…,というようなものなのか,やはり他の都市と一緒で,当時ではそういう主題の絵が好まれたのか…,この辺の答えは時間をかけて探していった方がいいのかなと思ったりします。

 夜まで時間があったので,ポンテ・リアルトの周りを。周辺の八百屋さんも含めて,あれこれ見て回っています。果物も売っていたのですが,価格は共和国価格だったのでしょうか? そこまではチェックできませんでした。

 夕食はBBSで教えていただいたアカデミア側のTaverna San Trovasoへ。ここも開店前に人がずいぶん並び,開店と同時に店がいっぱいになりましたが,美味しい夕食を頂くことができ,このイタリア旅行の最後の夜に相応しい食事になったと思っています。ヴェネツィアということで,魚介類のグリルを中心にしたアレンジにしました。それとイタリアということで生ハムとメロンの組み合わせを,相方が好きなミネストローネに赤ワインという感じでした。お店のウエイターの対応が良く,食事の雰囲気をより良いものにしたんじゃないかと思います。ここでも外で食べたのですが,パンを食べるとスズメが来ました。
 こうやって美味しい食事に満足しながら,イタリア最後の夜が更けていったのでした。