新年の第一弾として,この作品を読みました。
- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/02/07
- メディア: 新書
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Googleが中心となって動いている,Web上と現実の世界での変化とその向いている方向,その変化が発生した背景,これから我々がどのような姿勢を取っていくべきか示唆に富んだ内容であったと思います。2006年2月10日に第一刷発行ということで,すでに1年近く経過していることもあり,記載されている内容で,1年前と今とでは若干変わってくるのではないかな? と思うようなところもありましたが,停滞することはなく,動き続けているWebの流れを把握するためには,過去の状況と現在の状況を知って,向いている流れと速さを抑えて追うことも大切なのではないかなと思って読んでいました。
今は,他に僕の専門絡みで読んでいる本があるのですが,その本では「境界」における現象の解析を取り上げているところがあります。多くの分野の「境界」で起こっていることは,分析が難しいかわりに,興味深い事象が発生しており,何かをするにあたってのヒントがあることが多いと考えていますが,Web2.0という術語を目にする機会が多くなる一方で,Web1.0のまま継続して使用されている事象もあります。このWeb2.0とWeb1.0の「境界」は何か? そしてそこで何が起こっているのか? 移行にあたって,「境界」で起こっていること,その「境界」を活かして何かできることはないのかな? と考えてみたりしています。
明日は「ウェブ人間論」を読もうかなと思っています。